目安通りに賃金が引き上げされた場合、最低賃金は全国加重平均で１，０５４円となります。
引上げ額の目安はＡランク50円、Ｂランク50円、Ｃランク50円
令和６年６月２５日に開催された第６８回中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について取りまとめられました。
各都道府県の引上げ額の目安をAランク・Bランク・Cランクに分類しています。
今回の審議会において、Ａランク、Ｂランク、Ｃランクともに50円の賃上げを目安とすることが決定しました。
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Ａランク 埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪 |
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Ｂランク 北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡 |
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Ｃランク 青森、岩手、秋田、山形、鳥取、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 |
※厚生労働大臣から今年度の目安についての諮問を受け、「中央最低賃金審議会目安に関する小委員会」を設置し、５回にわたる審議を重ねて取りまとめられた結果です。
今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考にしつつ、地域における賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえた調査審議の上、答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。
仮に目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合の全国加重平均は1,054円になります。
この場合、全国加重平均の上昇額は50円（昨年度は43円）となり、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額です。
引上げ率に換算すると5.0％（昨年度は4.5％）です。
決定された最低賃金額は令和６年10月から適用されます。
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＜参考＞ 福島県の最低賃金が１０月５日から５５円引き上げられ、９５５円となることが決まりました。 現在の福島県の最低賃金は時給９００円で、県内の労使の代表者などで構成される審議会は、最低賃金を５５円引き上げて９５５円とするよう福島労働局長に答申していた。 引き上げ率は６．１％で、引き上げ額・率ともに過去最大となり、１０月５日から適用される。 |
法的に最低賃金額が上がることになりますので、最低賃金プラスαの賃金額でパート、アルバイトを雇用し事業をやり繰りしている中小企業の事業主は厳しい状況になるものと思います。
如何に賃上げのための費用を拠出するか。如何に売上費用に転嫁できるかです。
商品価格の値上げに対する理解は一般的に進んでいますが、安易な値上げではお客が離れてしまう可能性もあります。
事業主は気苦労が多いことでしょう。
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